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理学療法士の”予防”活動

なぜ”予防”が必要?

現代社会は、少子高齢化社会に伴う医療費の増大や労働人口の減少など

様々な問題を抱えています。

こういった現状に対して、”予防”的な介入の重要性が認識されてきています。

例えば、

高齢者が転倒して骨折をした場合、手術費や入院費などを

医療保険から捻出しようとすると、一人当たりかなりの額になってしまいます。

これを転倒”予防”という形で先行投資して

転倒する高齢者の数を減らすことができれば、

結果的に医療費の増大は抑えることができます。

”病気になってからではなく、いかに病気にならないか”

を考えていくことが重要な時代です

 

 

 様々な”予防”の取り組み 

学校保健分野での予防

児童・生徒や教職員を対象に健康教育・管理と疾病・障害予防を中心に活動しています。具体的には、乳幼児からの発達と成長、骨・筋の役割と成長、座位・立位姿勢について学校で講義するなどの取り組みが行われています。

 

 労働者の健康管理(産業保健)

労働者の健康増進に向けて、腰痛・肩こり予防や体力低下予防などに対して理学療法士が介入しています。腰痛予防では、様々な実践介入研究からバイオメカニクス的評価を用いた研究まで数多くの報告を基に指導しています。

 

女性の健康増進(ウィメンズ・ヘルス)

周産期における種々のマイナートラブルと尿失禁・更年期障害に代表される抑うつに対する理学療法が注目されています。骨盤底筋群の強化や運動習慣の定着化、メンタルヘルスについて理学療法により支援することができると考えられています。

 

他にも、

・中高年などを対象にした生活習慣病に対する運動指導

精神疾患メンタルヘルスへの運動指導

・ウィメンズヘルスと呼ばれる女性への健康増進

・ウォーキングロードや運動しやすい街づくりなどの

 行政における取り組み

 

など、様々な分野で理学療法士としての”予防”の活動が取り入れられています。

 

理学療法士の可能性

病院やクリニックでの勤務だけではなく、理学療法士は様々な働き方があると思います。「理学療法士は飽和状態」と言われていますが、むしろ必要な時代になってきているではないでしょうか?

 

※参考文献

理学療法ジャーナル

2016年04月号 (通常号) ( Vol.50 No.4)

特集 理学療法からみた「予防」の取り組みと効果